月刊マリンフォト2006年6月号現地の海から~掲載
「北の国から」
毎年伊豆の海では黒潮の影響を受け始める季節になると、南からやってくる「季節来遊魚」が話題になります。サザナミフグやフエヤッコダイなど本来伊豆には生息していないような生物です。南からやって来る、或いは南の海で良く見かける生物はわりと脚光を浴び、被写体としてもかなり人気が出るものなのですが、この時期は北の海に生息する生物に注目したいものですよね!注目度NO1の北の生物と言えばダンゴウオの仲間です。川奈でも毎年ダンゴウオが1月初旬から6月中旬までの間でウォッチングされています。見られる期間が長いのですが、当初は極小サイズでなかなか被写体としては手ごわい相手です。4月以降はサイズも大きくなりコンデジに通常のレンズで十分撮影できるようになります。良く動く個体やまったく動かない個体とおりますので見極めも肝心です。あとは撮影するポジションも重要で正面や斜め前方などいろんな角度から撮影することをお薦めいたします。きっといろんな表情が捉えられることでしょう。今回紹介しているナメフウセンウオは今年初めて川奈で確認されたダンゴウオの仲間です。体全体と顔の表情を写し込みたかったので前方やや上方からのカットです。表情は愛らしいのに顔色の悪い感じが、倖田來未風に例えると「エロ疲れ気味」って感じかなぁ・・・。