マリンフォト4月号 現地の海からHOT EXPRESS掲載
うじゃうじゃ
川奈の海は春に向けて、いろいろな生物の産卵が見られます。テングニシとういう貝の仲間はウミホウズキと呼ばれる奇妙なドミノのような形の卵を岩や木のくずに産み付けます。ヤリイカやホラガイの仲間は岩陰に、ウミウシの仲間達は海藻にそして今回紹介しますサビハゼは小さな岩の下や海の中でゴミになっているトタンの下などに卵を生むことで知られています。サビハゼの雄は雌を誘い入れるために巣穴の整備を一生懸命行います。そして迎え入れて産卵するのですが産み付けてからハッチアウトまで約2週間とかなりのスピードで育ってしまうのです。ですから卵の状態をウォッチングできる期間も極めて短いということになります。「えーってことはあんまり見られないの?」こんな声が聞こえてきそうですが心配いりません。沢山のサビハゼが至るところで産卵しますのでチャンスはかなりあると言えます。ただ、産み付けた卵を雄が一生懸命守っています。この雄と卵にダメージを与えないようにやさしく見てあげてくださいね。昔の人生ゲームの車に乗せる人の形をしたやつ(知ってる人はあんまりいないかな?)に似ている卵がびっしり見られますよ。私達が記録している川奈のデータベースによると4月中旬まで卵が確認されています。是非ウォッチングする時にリクエストしてくださいね!!